Q&A
地下B1F設置ポンプおよびB1F天井横引管はいずれも防振支持を行わ なかったので、直上階に振動を伴う騒音が出ているがどうすればよいか。
振動発生の原因がポンプ本体の振動および天井横引管の振動の いずれかを振動測定調査し、原因を確認、対策をたてます。
全部の物を防振対策すれば一番よいのですが、振動解析により原因を絞り込み、必要最小限度となる様に検討します。
パッドだけの防振で不安はないか。
機器の容量や設置場所など振動・騒音の発生に気を使わない場合は、緩衝剤としてパッドを敷いておくだけでいいと考えられてます。パッドの1cm2当りの負荷荷重は2~4kgf/cm2程度を標準としています。パッドは防振材というより緩衝材で、振動発生の防止を目的とした場合の選定材料としては不適当です。
ポンプ廻りにゴムフレキを使用すれば、横引および竪管の防振支持は
いらないのではないか。
配管振動は管内圧力変動による脈動からのものと機械本体振動によるものが
考えられます。機械振動によるものはゴムフレキにより振動効果が期待できます。しかし、管内圧力変動による脈動からの振動は配管全体に発生するので、
ゴムフレキ取付け以降の横引管や竪管の防振支持は、
建屋の使用目的に合わせて必要となります。
地下や機械室での防振はどの様に考えればよいか。
地下設置機器の直上階が駐車場などの場合、振動は不要と考えられます。直上階がロビー、事務所等の場合、天井吊り配管や大型ダクトの吊り防振は気をつけなければなりませんが、地下設置機器類は一応の検討を行うと防振ゴムタイプの防振装置で間に合う事も多いです。
一方、中間階機械室では、建物の用途にもよりますが、近傍の静けさには気を使わなくてはならない場合が多く、機器、配管、ダクトの防振は必要性が高くなり ます。機械室内だけでなく、機械室から出て廊下の天井に横走る冷温水管の防振吊りや、屋上に立上がるために横引になっている冷却水管の防振吊りなども気を つけなければなりません。