技術情報
取扱説明書 ゴム製フレキシブル継手
このたびは当社ゴム製フレキシブル継手(以下製品)をご購入いただきまして、誠にありがとうございます。 お求めの製品を正しく安全にご利用いただくため、ご使用前に、必ずこの取扱説明書をお読みいただきますようお願いいたします。 当説明書は下記製品の共通取扱説明書です。ご購入の製品をご確認ください。 この取扱説明書は工事完了後、保守点検管理ご担当者に必ずお渡しください。 株式会社 TOZEN |
製品は下記の用途には使用できませんのでご注意ください。 これらの事項が守られず、製品に異常を来たし事故などが発生した場合、その責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
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1:運搬中・保管中、製品に損傷を与えないよう充分にご注意ください。また、損傷などがある場合は使用しないでください。 2:長期間保管する場合、冷暗所に保管し直射日光を避けてください。 3:温度 40℃以上および過度の湿度、水分のある場所に長時間放置しないでください。 4:製品に火気が当たらぬよう充分にご注意ください。 5:製品に荷重をかけないようご注意ください。 |
1:製品をポンプに取付ける位置は下図をご参照ください。特に製品の上流側(手前)に逆止め弁を取付けると、 常に水頭圧力による疲労の蓄積とポンプの起動・停止による水撃などが不具合発生を引起こす危険性があります。 また、仕切弁(バタフライバルブ)に直接製品を配管すると、パッキン面が破損する恐れがありますので、 短管を介して施工することをお薦めします。 2:製品は、縮み・伸び・偏角・偏心など取付時寸法許容値内に納まるよう施工してください。 3:製品が変位した時、周囲の構造物や機器(特に鋭利な角)が製品に触れないようにお取付けください。 4:製品を配管に接続する際は、無用な外力(圧縮・引張り・ねじりなど)が加わらないよう 寸法および心出しを正確に行ってください。 5:取付け後、その付近で溶接・溶断を行う場合は、製品に火花が掛からないよう保護用カバーなどを被せてください。 また溶接・溶断の熱が伝わる恐れのある場合には、製品をはずすなどの処置をしてください。 6:屋外配管による外ゴムの変色について品質、性能上に問題はありませんが、外観を考慮される場合は ラギング等の取付けをお薦めします。 7:フランジはルーズとなっておりますので取付ボルト穴がズレている場合、製品本体を取り付ける前に ボルト穴の芯合せをお願いします。 |
フランジ接続の場合
1:ゴム製フレキシブル継手は、相手側フランジの形状によってゴム本体のパッキンシール面が損傷する恐れがあります。 |
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2:取付ボルトは、製品側から差込み、ナットは相手側で締付けてください。また、弛み防止のために、ばね座金(スプリングワッシャ) を推奨します。尚、製品側からの差込み不可の場合、全ねじボルトやボルトを配管側から差込んでください。 なお、ボルトの先端が製品側に極端に突出しないようご注意ください。 3:取付ボルトの締付けは、対角線に均等に締付けてください。各製品の締付量は次項の締代残をご参照ください。 相手側がラップ配管やライニング管の場合、締代残が異なりますので座厚を考慮してください。 また、片締めなど異常な取付けは、製品を傷付け不具合の要因となります。 4:取付稼働後、ポンプの振動によって取付ボルトに時として弛みが発生することがあります。 水抜き実施後、均等に増締めしてください。 5:取付けの際には、フレキフランジの凹み部(溝部)とゴム本体パッキン部が正常にセットされている状態であるかご確認ください。
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※相手フランジが FF の場合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6:取付けボルト寸法表 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ねじ込み接続の場合
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製造年月の表示は、本体ゴム部に右図のように表示されています。 (例)2013 年 5 月製造の場合 |
ゴム製フレキシブル継手は、ゴムと補強層からなる複合弾性体で、永久的なものではなく寿命のあるものです。 製品の寿命は、さまざまな要因によって大きく左右されます。 詳細は「TOZEN HP」をご参照ください。 |
ゴム製フレキシブル継手は、使用状況により耐用年数が異なります。 耐用年数を過ぎると流体が漏れるなど、不具合が発生する可能性が高まります。 それら製品の不具合、設置状態の異常などの早期発見のため、保守点検を実施するようお願いいたします。 1) 点検の種別と実施時期
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2) 点検項目
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3) 異常現象とその対策 各点検において異常が認められた場合は、下表を参考に処置対策を行ってください。
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